bubbleでプロダクト開発を行っておりますWANTOの西坂優希(@nishiyuki0501)と申します。
2023年5月からbubbleの有料プランの料金形態が変わりました。その変更では料金が上がっただけでなく、利用量を計測する「ワークロード(workload)」というものが導入されました。
この記事ではワークロードが超えた時の対処法をご紹介します。
ワークロードとは
ワークロード(workload)とは「アプリの利用量」を計測する指標です。プランごとにデフォルトで最大の利用量分のクレジットを与えられます。基本料金でアプリを動かせるアクセス数がこれにより大まかに決められております。
日本語) ワークロードはbubbleで開発したアプリケーションを動かすための一つの指標となるものです。アプリが支払い処理、API との通信、データベースの検索などのタスクを実行するよう要求されるたびに、毎月のワークロード使用量に計測されていきます。
ワークロードが超えた時の対処法
ワークロードが超えた場合はまず、以下の二つに大きく分けることができます。
- アプリの利用を制限する
- 利用量は制限せずに超過分を別途支払う
アプリの制限をする
アプリの利用を制限する場合はSetting>>App plan>>Overagesの設定を開きます。選択項目を「Disable overages」に設定することでワークロードが超過した地点でアプリへのアクセスができなくなります。
メリット)
- 月額利用料を基本料金内で抑えることができる
デメリット)
- アプリ利用者が急に使えなくなる可能性がある
超過分を後払いで支払う
アプリの制限画面から超過時もアプリの利用を制限することなく利用ができるように設定します(一つ目の設定項目を「Enable overages」に設定)。これにより、デフォルトで付与されているワークロードを超えた際にも制限なく、提供できるようになります。
メリット)
- 従来のbubbleの設定では利用量が増えると自動的にアクセス制限がかかっていたため、アクセス制限がかからなくなった
- 後払いのため、設定一つで制限をかけずに利用者に提供できる
デメリット)
- 超過分の料金が使った分だけとなるため、請求額が毎月変動する
- 事前購入(三つ目)よりも1000ワークロードあたりの料金が高めに設定されている
超過分に充当できるクレジットを事前に購入する
ワークロードが超過した際に充当できるクレジットを事前に購入しておくことができます。こちらは月額課金制になっており、毎月充当する量をプランから選択します。設定はSetting>>App plan>>「Workload tier」の設定を開きます。
メリット)
- 超過分の後払いよりも安価にワークロードを足すことができる
- 事前に購入するため、毎月の金額が変動しにくい
デメリット)
- ワークロード数を細かく指定して足すことができない
- 事前にどれくらいのワークロードを使うか測定することが難しい
最後に
ワークロードの計算は今年の5月から導入されたということもあり、bubbleエンジニアの中でもまだ目安を立てるのが難しいものとなっております。個人的には一日あたりの利用量を測定することや超過分を後払いに最初設定して次月から事前購入にするなどの方法でお試しすることをお勧めしています。
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